戻る
   2008年 10月10日 13号 フィッシングチーム I・M・O (高知県)
芭蕉も驚く!
磯の一句
 また坊主 ほんとに釣りに 行きゆうが by女房 ※季語なしの川柳かもしれません
執筆・詠み人:宮地 寿人

 誰しも経験する釣師の後悔! 中泊・横島コケの瀬戸内の巻  釣行記・コラム
 I・M・Oは、創始者である池、宮地、小倉の3名の頭文字を取って付けたチーム名で、20〜45歳までのクラブ員40名(女性2名)ほどで構成し、主に沖の島、鵜来島、中泊といった尾長グレの狙える釣場を中心に年7回の大会を行っています。
 我がクラブの大会は磯で魚と格闘するというよりもむしろ風と格闘するといったほうが正しく、昨年は7回の大会中2回が中止、風速20mを越す日が5回。今年の鵜来島の大会では、1月に役員全員でお祓いした甲斐もなく、強風のため出船した船は唯一我がクラブの船のみという状況で、グレの記録よりも風の記録の方が順調に伸びていて、クラブ内では密かに「
風に呪われたクラブ」と囁かれ恐れられているのであります。ちなみに、これまでの記録は沖の島灯台下北北西の風27mを誇るのに対し、魚の方はグレ60cmオーバーを仕留めたのは僅かに1名に過ぎないという記録に止まっているのだ......ムムッ。

 さて、今回の釣行コラムは、宇和海中泊の沖磯、瀬戸内での2年も前のニガ〜イお話。瀬戸内の辺りは潮の流れがとても速く少々釣りづらいのですが、僕にとっては相性バツグンの得意磯で、過去この磯で逃がしたグレは数知れずですが、60cmにはとどかないものの57、56.5、55cmという尾長グレをゲットした磯でもあります。込み潮が絶対条件です。
 この場所での僕の釣り方は、瀬戸内とコケとの水道から本流に引かれる潮に乗せて流し、本流の手前で仕掛けを張ってアタリを待ちます。ウキは潮に揉まれて見えないので、道糸でアタリを取ります。竿先でアタリを取ると鈎を飲み込まれていることが大半で、90%以上取り込むのが困難です。このため少しでも道糸に変化が出たら合わせます。時にはウキが潮に揉まれて、1〜2分経ってからアタリが出ることもあります。
 2年前のあの日もこのパターンでグレを掛け、30m沖から足元までヤットコサ連れてきました。「
どれっ?・・・。」と竿を立てて覗き込むと、ナッ..ナナント...目が点に!。足元で見え隠れするヤツは、どう見ても60cmオーバー!、逸る心を抑えつつも顔半分は「シメタ。」とニタリ顔、もう半分は緊張でひきつったヒクヒク顔という感じの形相(人が見ていたらきっとそんな感じと思う。)で、「オ〜イ、タモ、オ〜〜イ!」とその日同じ磯に渡った友達を呼んだ....。だが折り悪く、彼はオトイレタイムだった。
 ウム...。どうしたものかと足元のグレと睨み合うこと数秒...。「ウン。」と意を決し、後ろの玉網に手を伸ばそうとグレから一瞬目を逸らした時でした。ヤツはその機会を待っていたかのように強烈に反撃してきたのでした!
 
バシャッ!...、「アッ。」っと体勢を元に戻しかけた瞬間には、プツンというハリス切れの音、後はご想像の通り。
 突っ立ったまま、今の今までグレの見えていた辺りの波間を虚ろな目線が彷徨い、しばし呆然自失.....。
 何故、どうしてあの時急いで玉網に手を伸ばしたのか!?。
釣師なら誰しも経験する後悔ではありますが、雨がシトシト降る夜などは今もってあの時の後悔が脳裏をヨギルのであります。(少々大袈裟かなア。)
 釣師が海に通うのはこの悔しさの所為かも知れません。結局その日は、その後もバラシ2回、獲ったグレは46cmと49cmの尾長2枚という結果でした。
 あれ以来、尾長とも縁がなくプライベートで釣りに行く機会も少なくなりましたが、いつの日か必ずや60cmオーバーを我がモノにすることを目標に、これからも磯に通い続ける覚悟です。
 強者どもが夢の跡!
 釣場・釣り方・エサ・渡船などの解説  釣場への行き方(交通)
費用など
・高知市から愛媛県愛南町西浦漁港(中泊)まで車で約3時間半
・港から釣場まで約20分

港に有料駐車場あり
             300円

ひので渡船   地図で見る

 費用
渡船料         6,000円
弁当代           500円
エサ代         3,600円位
(オキアミ+集魚剤)