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   2008年 4月 5日  4号 とある倶楽部 (高知県)
芭蕉も驚く!
磯の一句
 離れ島 グレの心も 離れけり  ・・・つれない釣り師の恨み節 ※季語なしの川柳かもしれません
執筆・詠み人:秋田 学

   寒中水泳!     とある磯の巻      釣行記・コラム
我等が「とある倶楽部」は毎年10月から5月まで年8回の大会を行っていますが、ハテ、その釣果は?というと皆さんに自慢できるような華々しいものはありません。
 その原因は肩から先の問題か、場所・潮の問題か、はたまたお魚さんのご機嫌の問題かは定かではありませんが...。ということで、釣行のお話に替わって怖面白いお題をひとつほど。

 倶楽部の釣り大会とはまったく関係ない話ですが、数年前の大晦日、正月準備もあるため近場で半日ほどお魚さんに遊んでもらおうと、とある磯に渡礁。昼前、何のアタリもないままお迎えの小船が到着、磯付けした。
 左手に竿ケース、右手に磯バックを持ってまさにその小船に乗り移ろうと片足を上げ体重移動をしかけた瞬間、磯の横を回りこんで来た小波で磯付けしていた小船が矢引きほど流されてしまった。

 私はどうなったかというと.....ムム。
 「チョット待って。」と言う船頭の声も聞いたように思うが?、何せ体勢が体勢なモンで両手に荷物を持ったまんま高飛び込みよろしく目前の海中へ直行、垂直に沈んでゆく。
 沈みながら海面を見上げると、ボンヤリと広がるお天道様の輪郭が見る見るうちに小さくなってゆくのを感じながら、「ん...。このままやったらどこまででも沈んで行くんヤロナ〜。」と他人事みたいなことを思っているうちに、ハッ。と我に返り大急ぎでバタ足を始め沈むのを止めると、両手に持ったままの潜水着用ジャージ製の竿ケースとバックの浮力のおかげもあってようやく浮上。両手の荷物を船に上げ、さあ自分も上げろうとしたがタップリと海水を含んだ衣類等の所為か体重が倍になったような感じでなかなか上がることができない。

 そのうち船頭の一言。
 「こぼれて流れよる他の道具を先に拾うけん、いっとき泳ぎよって!
 私、「ハァ、......。」、ヒョットしてこのままの状態で港まで引っ張って帰ってくれる積りなんやろか...?などと思いながら泳いでいると潮の流れが結構キツイ。あっという間に船との距離が離れる。5〜60m離れたところで道具を拾い集めた船頭が近づき「お待たせ!」。と船上に引き上げようとするが上がらない。船べりにつかまり、はてどうしたものかと考えているうちにハタと気がついた。重いのは私ではなく海水の入った磯靴、防寒着であることに???。即、海中で磯靴と防寒着を脱いで磯靴は船に上げ、防寒着は船べりに掛けて、そこに腕と足を掛け、掛け声とともにエイヤ〜で防寒着を引きずってもらい船べりを滑るのを利用して船上へ転がり込んだのであった。

 帰りの船中、船頭の追い討ちの一言。
 「冷やいやろ!」 ......幸いなことにその年は暖冬であった。
 とある磯がどこであったかは、また何れ。
 ア〜ッともう一つ、海中では目はパッチリと開いてます。海水が目に入るととても痛いんですが、こんな場合はまったく痛みは感じないようです。

 
教訓:望まずして寒中水泳に至ったときは、道具より先に人を拾ってくれるよう、よお〜く船頭さんにお願いしておきましょう。
     小船のときは特にご用心ご用心!


 釣場・釣り方・エサ・渡船などの解説  釣場への行き方(交通)
費用など

デッパリ

カゴ

ブリ(秋田)

マダイ(山下)
   注:コケた場所とは関係ありません。マダイは、タナ34mで釣ったのでなく釣れてしまった?美形とのこと

 中泊 : デッパリ、イキツキ   青物、タイ、フカセ釣りでグレが狙えます。

 隣接した両磯とも引き潮がメインの釣場、満ち引きで流れはほぼ逆転し、大潮時には激流と化します。タナは10〜15ヒロほどで潮に乗せて観音回りで流します。200m巻きの糸があっという間に引き出され、仕掛けの回収が大仕事となります。

 潮目の具合にもよりますが、大体50〜150mくらい沖でアタリがあることが多いようです。リールの糸がなくなる直前でアタルことも結構ありますが、激流に乗って突っ走る90cm前後の青物との激闘はまさに血沸き肉踊る瞬間でもあります。

 繊細なグレ釣り全盛の昨今ですが、このような息切れするくらい体全体を使う釣りも是非体験してみてはいかがでしょうか。
宿毛市から車で旧西海有料道路(現在無料)経由40分程度。

地図で見る


 費用
えひめ渡船 渡船料   6,000円
弁当              500円
渡船駐車場         300円